卑怯なボクは深海魚
第9章 好きで…いいですか?
「///映画――――…あのまま…彼女さんと…行けばいいじゃないですか…
なんで…ボクと――――…
先輩は!ゲイじゃ無いんだから!!堂々と恋愛を楽しめばいいじゃないですか!?」
ボクは、モヤモヤしたした気持ちを先輩にぶつけてしまった!
放課後の校舎裏…
下校時間はとっくに過ぎている…部活だってしている処は――――…もうない
ボクの張り上げた声は…
虚しく空っぽの空間に溶けていく――――…
「――――…は?辻山…何言ってんだ?」
ビクッと――――…体が固くなる…
普段の先輩は…菩薩と言われるほど穏やかで…暴言なんか吐かない
ましてや…どすの効いた声で「は?」なんて…絶対言わない
いい子ちゃんキャラを卒業まで守と…言っていた――――…くらいだから…