卑怯なボクは深海魚
第9章 好きで…いいですか?
「辻山――――…何いってるかさっぱり解んないんだけど…」
――――…あ…ぁ…怒らせた?
ボクは身構えた――――…先輩がボクを覗き込むように近づいている!?
「――――…なぁ…それと、お前が映画ドタキャンするのと関係あんの?」
――――…だって…だって――――…
「――――…」
ダメだ――――…そんなの…言えない
「おい!何か言えよ!」
「////ボク!――――…欲張ってしまいます!ボク…欲しがってしまいます…
先輩が…ボクの事でもなんとも思ってないの知ってます!ボクの事なんか…好きにならない事知ってます!
でも――――…ボクは…我慢できなくなって…先輩の【害】に…なる…」
ボクは頭を抱えてうずくまり…怯えながら先輩への気持ち悪い思いを吐き出した!