卑怯なボクは深海魚
第10章 違和感のある感情
マジだった…
に、しても――――…この身長差は…
「――――…あ、え~…」
「先輩…言いたい事は解ります…“弟じゃなくて兄貴の間違いだろ?”ですよね…
ハハハ…よく言われます…弟の方が背も高いし図体もデカイから…兄弟設定逆に見られるんです…
ちなみに、康太まだ中学生ですよ?笑っちゃいますよね!」
俺が思ったことは…多分…何百回と…色んなヤツに言われてきているのだろう…
辻山はうんざり…と、言うか…解ってますって顔で話をしている
「はあ?中学!?…辻山が1年…そうか…弟なら…そうなるよな!!
つーか!中学?!なに食ったらそんなにデカくなれるんだよ!」
「中学から始めたバスケの影響ですかね?急激に伸びてしまって――――…」
180ある俺がやや目線を下げるぐらいの身長…
これが中学生だなんて…高校に入る頃にはいったい何センチになるのやら…
それに比べて辻山のミニマムなこと…
ざっと見て…170あるか…ないかである…