卑怯なボクは深海魚
第1章 見なかった事には出来ない
ダメだ――――…先輩にだって…事情が有るのかもしれない…
でも、これをネタに――――…ボクの淡い妄想を…
1つだけでも現実に出来るかもしれない…
それさえ叶えば……ボクは…
それだけで生きていけるかも知れない……
ボクは…先輩をこんなにも間近に感じ――――…欲が出たのだと解っていた
心に秘めて――――…先輩を救うことだって出来る!
ボクが…この手を離せばいいことなんだけど…
触れてしまったら――――…【欲】が出てしまった
「――――先輩…そのお菓子――――…盗んだのボク…見てました」
「――――!///なっっ!」
先輩はボクの顔を驚いた顔で見つめる
カッコいい――――…
こんな状況なのに…ボクはそんなことを考えていた…