卑怯なボクは深海魚
第10章 違和感のある感情
「――――あっ、あ!す、すみません…ポップコーン落としてしまって」
「――――…辻山って…こう言うの…苦手?」
「苦手じゃないです」
「なんだよ…その間…――――絶体…苦手だろ!」
明らかに目が泳いでるし、答えるのに…すげぇ間があったぞ!
「だ…大丈夫です!観ますよ!あまりチョイスしないだけで、こっち系も観ますから!」
「じゃぁ…最近観た…こっち系の作品は?」
「チャーリーとチョコレート工場…」
「おい、それは最近じゃねーし!こっち系の作品でもねーよ!!」
と、俺が辻山のボケに突っ込みを入れた瞬間に!スピーカーから大音量で得体の知れない物が飛び出してきた音に
辻山は「うわぁ!?」と、体を硬直させる!