卑怯なボクは深海魚
第10章 違和感のある感情
「///辻山――――…出るぞ…」
俺は…辻山の手を強く握り直し――――…まだ、上映中にも関わらず…
その場から辻山を連れ出した――――…
「///あっ、先輩――――!!」
戸惑いながらも…鞄を掴み!俺に引っ張られながら辻山は着いてくる!
――――///ヤバイ…ヤバイ…出ないと!!ここから出ないと!!?
俺たちは手を繋ぎながら…館の廊下まで出た――――…
「あっ、先輩――――…ポップコーン置いて来ちゃいましたよ!?」
「///んなの――――…また、買ってやる!」
俺はドキドキしていた――――…
“もう――――…無理…”の…辻山の声に…
心臓が痛くてたまらない!
興奮――――…している?
まさか…
まさか――――…
「///先輩……すみません…うるさくて…集中出来なかったんですよね?
それか――――…ボクに…気を使ったんですか?」
「はぁ!?俺が辻山に気なんか使わねーよ…
キス――――…したくなったんだよ…!?」
――――///ヤバイ!本音が出てしまった!?最悪だ!!
「///そんな…エロいシーンありました?ホラーではありがちですけど…大抵…ビッチカップルは初期に死ぬのは定番ですよね?」