卑怯なボクは深海魚
第12章 振り返り…出る感情の真意
追い討ちをかけるかのような…彼女の登場に――――…
辻山の顔が――――…泣きそうになる!
――――…は?何で!?何で、泣きそうなんだよ!?
お前――――今…男とホテルから出てきたんじゃ無いのかよ!?
俺が好きとか――――…言いながら!
他の男に抱かれていたんだろ――――!!
後ろの男とエロいことしてきた奴が!!
俺が彼女といるところを見て――――泣きそうな顔をすんじゃねーよ!!
「――――辻山!こっち来い!!」
俺は、辻山の腕を掴みその場から逃走した――――!!
「え!?――――春太!?」
「け、健太!!おいっ!!健太――――!」
その場に取り残された…互いのパートナーの声が後ろから聞こえるが!!
俺は、無視して辻山を掴み――――走っていた!!