卑怯なボクは深海魚
第14章 これは…デートですか?
「…何か用がなきゃ…電話しちゃだめなのかよ」
「///いや…そう言う訳では…」
緊張するから!なんて――――…言えない…
「で、今何してたんだよ」
「夏休みの…課題です――――…バイトしてたら貯まってしまって…考えが甘かったです…ハハハ」
ボクは机の上にある課題のノートをパラパラと指で捲ってみる
「1年の課題なんて――――…アッと言う間に終るだろ?何を貯めてんだよ!」
ヒッ~!怒られた!?頭がいい先輩だからそんなこと言えるんだよ!!
「あ~~…俺、今駅前のフェミレスで勉強してたんだけど…辻山…来るか?」
「///えっ!いいんですか?!」
ボクはガタリッと椅子から飛び上がった!!
「じゃぁ、10分以内に来いよ!遅れたらペナルティーな!」
「はっ!?え!!?」
いきなりタイムリミットを作られたボクは慌てて課題をかき集め鞄に詰めた!
服装も普段着だし!カッコ悪いかも――――…でも、時間が無い!!
ボクは慌てて家を飛び出す!
その時、弟の声がしたが「行ってきます」と、だけ答え玄関を後にした――――!