卑怯なボクは深海魚
第14章 これは…デートですか?
「うゎ…だな、言われてみれば…ノンストップだったな!
辻山――――…意外に付いてくるから…時間忘れてた」
「忘れすぎです!」
「しかし、教えながらやると…頭に入って来てマジで俺の勉強になる――――…
1年の問題…試験に出たりするから…侮れないなぁ…」
先輩は、ウムウム…とボクの課題を覗きながらチェックを入れていく!
「先輩――――…勉強好きなんですね…」
「あ~…嫌いではないな…
母さんが大学の教授って言うのもあって…勉強は常に隣に居たって感じがするんだよな」
「え!!先輩のお母さん大学の教授なんですか!?…まさか、▽大の?」
「違う――――…母さんは名古屋の方にいるから…」
名古屋――――…遠いじゃないか…
「お母さんが単身赴任って感じですか?お父さんと先輩で家事とか大変そうですね!」
ボクはなにげに言った事だったが――――…
「――――…家事は今の母さんがしてるから大丈夫……」
「――――ぇ、あ――――…え?!」
「察しろ――――…珍しい話じゃないだろ?」