卑怯なボクは深海魚
第1章 見なかった事には出来ない
そして、それを先輩に渡した
「約束通り…消しましたよ…何処にも保存してないし…他の所にデータを移したりもしてませんから――――…確かめてください」
「――――…お…おう」
先輩は、ボクのスマホを受けとり…彼なりに調べ始めた…
もともと…そんな動画は無いのだ…
何処をを調べても有る訳が無い
「――――……消したみたいだな…復元とか…出来ないよな…」
「出来ませんよ――――…そんな技術ボクにはありませんし」
先輩は、安心したのか――――…ボクにスマホを返してくれた
「――――…」
夜の公園――――…暗い公園の木の下で…
重い空気が流れる…