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卑怯なボクは深海魚

第17章 【最終章】卑怯なボクは深海魚


先輩は薄着で来た――――…



公園じゃなくて…ファミレスとかにすれば良かったかな?…なんて、これからフル相手に気を使ってしまうボクの甘さが見え隠れした




それに――――…先輩は




ボクとの距離を取ったまま――――…話をしている




もう、完全に



住む世界を別けられた気がした――――…








好きだった――――…



好きだった




今でも――――…好きです




でも、ボクは



先輩を解放してあげなければならない…







――――…




――――――――…






――――――――――――…






自分から切り出した事なのに




自分から言い出した事なのに…






何て言ったか思い出せない




先輩が何て言ったか思い出せない





“別れてください”





これだけが頭を駆け巡る





先輩は…何て答えた?!




先輩は…何て言った?







ボクはどうやって…家まで帰った――――…?







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