卑怯なボクは深海魚
第3章 戻らぬ日常
屋上では…たまに上級生が隠れてエッチな事をしているって――――…聞いていた
でも、ボクがお昼を食べる昼休みギリギリの時間帯は…
上級生は教室も離れている事もあり――――…いない時間だと解っていた
でも、その日は――――…
違っていた…
ギリギリの時間帯にも関わらず…
長谷川先輩は――――…彼女を抱き締め――――…
腰を揺らしていた
女の――――…甲高い喘ぎ声が…
扉を開けたらボクの耳に飛び込んできた
先輩の……「出る――――…」
って言う…苦しそうな声も――――…喘ぎ声を追いかけて聞こえる
ボクは――――…
後退りして…
屋上に一番近い男子トイレの個室にかけ込み――――…
吐いた――――――――…