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卑怯なボクは深海魚

第3章 戻らぬ日常


そうこうしていると…ゴミ捨ては誰かがやってくれたらしく



空のゴミ箱が教室の隅に置かれていた



あの日――――…



焼却炉で指先が触れなければ…



ボクは…もっと触れたいなんて…思わなかったのかもしれない



ボクは…


先輩に――――…あんな事を言わなかったかもしれない





でも――――…もう






そんなこと……どうでもいい――――…






先輩の中に――――…もう…





ボクはいない












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