卑怯なボクは深海魚
第5章 動き出す関係
ワ――――!
キャァ――――!!
「――――!!」
スタジアムに入り観客席からピッチを見下ろす
すでに応援に来ていた人々やサッカー部の部員たちはグラウンドと陣地に近い場所に応援席を構え――――…転がるボールに一喜一憂していた!
メガホンを使いながら応援するサッカー部員の声が選手の背中を押しているのか…試合は白熱していた
「――――…え?負けてる?」
ボクは掲示板の点数を見て驚いた
わが校が1点差で相手チームに負けていたのだ!
応援の声も熱がこもるのも解る気がした!
「春太――――!頑張って――――!!」
観客席の入り口に立つボクの耳に――――…
熱心に応援する女子の気配がしてボクはサッと身を隠した