隣の芝生
第1章 後――――…
父さんの驚いた目が俺を見上げる――――…
無意識なのか…俺に向かって立ち上がろうとする!
「――――人間って…すんなり死なないもんなんだな…めんどくせぇ」
俺は、グリップを握り返し…父さんの顔…
いや、頭を集中的に殴り続けた!
腕を振り下ろす事に疲れた頃…
俺の手には、折れ曲がった細い棒だけが握られていることに気がつく
「――――あ、半分…突き刺さってやんの…うける」
すでに動かなくなった父さんの頭に…折れたゴルフクラブが突き刺さっていた
後頭部が陥没し…書斎の机に突っ伏した状態で俺に殴られ続けた父さんの
汚い死に様がそこにはあった