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ウーンウーンと唸りながら何か悩みだしたあゆちゃん。
この子は本当に表情が豊かだ。
見ていて飽きない。
くすりと笑いながらその華奢な身体を包み込む。

「っぁ……」

「何でも相談して欲しいけど、言いたくないこともあるよね。……だから、あゆちゃんとの距離を縮めようかなぁって」

この子の事を守らないと。
これからも日々を安心して過ごせるように。
笑顔が絶えないように。

すり、と髪に頬を寄せると、びくんと肩が上下した。
カチカチに固まっているのは……オレの顔がヒカリそっくりだからだと思う。

「ヒカリの顔なのに、髪赤いし、ツーブロだし、敬語じゃないし、凄い変な感じするでしょ？」

「ゃ……ぁ、ぁ……は、い……」

「ふふ、そうだよね。でもオレはオレ。あゆちゃんにはヒカリじゃなくてアカリをもっと知って欲しい」