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笑い、滴り、装い、眠る。

第13章 俺にかまって!!(O×S)



雅「お迎え遅くなってごめん。これ、お礼。」



食べてね?と、迎えに来たカズのご主人は何やら旨そうな匂いがぷんぷんと漂う袋を智くんに手渡していた。



智「美味しそう♪」


雅「と、これ、翔ちゃんに。」



わざわざペットショップから買ってきたというおやつもくれた。



智「え〜よかったのに?」


和「……よくねぇよ。当然だって?」



俺の隣で寛ぐカズが呟く。



和「俺が翔さんに相手してもらってんだから?」



ボソッと言うと、カズは俺から視線を逸らした。



「お前さ、ちょっとひねくれてるけどいいヤツだな?」


和「ひねくれてる、は余計なんだけど?」



まあいいや、と、ご主人に抱き上げられながらカズはニヤリと笑った。



和「じゃ、また。」


「おう。またな?」



ご主人の腕の中を振り切るように逃れると、カズは名残惜しそうに振り返るご主人を急かすように先になって歩いていった。



相変わらず振り回してるなあ。



智「何だかお腹すいたね?」



さっそくおみやげ食べようか?と、部屋の中に戻った。



うん。これも旨い。



結局のところ、俺にとっては腹の中に入れば全部一緒なんだけどな?



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