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笑い、滴り、装い、眠る。

第3章 ボクにかまって!!



このとき、ボクは夢を見ていた。





ボクが人間になって、しょーくんと一緒にいる夢。


しょーくんは、ボクが人間になっても相変わらず優しくて、



料理が苦手なしょーくんのためにおいしいご飯を作ってあげると、



おいしいおいしい、って言いながら食べてくれるんだ。



お風呂も、



普段は、しょーくんがボクの体をキレイに洗ってくれるんだけど、



この時ばかりはボクがしょーくんの体を洗ってあげるの。



寝る時も一緒。



夏は暑がりだから一緒に寝ないけど、



冬は、寒がりなしょーくんのために一緒に寝てあげるんだ。



するとしょーくんは、サトシ、ありがと、って、ギュッ、ってしてくれるんだ。



しょーくん、ボクの方こそありがと。



ボクを見つけてくれてありがと。



ずっと、ずーっと一緒にいてね?



ね?しょーくん。







翔「ふふっ。幸せそうな顔しちゃって。」



ぐっすり寝ているボクのあんよをちょんちょんと突っつくしょーくん。



雅「えっ?ウソ?そんなこと、どこで分かんの?」


翔「一緒にいると自然と伝わるの。」


雅「ふ、ふーん?」


翔「雅紀も飼ったらいーじゃん?」


雅「ダメだからこーして翔ちゃんち来てんじゃん?」


翔「だから、俺とデキてんじゃないか、って言われんだろ?」


雅「んもぉ、翔ちゃんたら恥ずかしいの?」



と、必要以上にしょーくんにベタベタするまーくんのあんよにかぶりつくボク。



雅「サッ、サトシ、お前…」(↑涙目)



まーくん、ボクのしょーくんにさわっちゃダメ!!



今度しょーくんにさわったら遊んであげないからね?



しょーくんは、ボクだけのしょーくんなんだから。


分かった?







「ボクにかまって!!」end.

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