笑い、滴り、装い、眠る。
第4章 愛していると囁いて。
翔side
潤「ねぇ、智、今日、家に来るでしょ?」
智「ん?うーん…」
小首を傾げながら松潤を見上げる智くん。
そんな智くんに松潤が顔を近づけ何やら耳打ちすると、
途端に顔を赤らめこくん、と頷いた。
潤「じゃ、行こうか?」
肩を抱かれた智くんと松潤が、
お先に、と共に連れ立って出ていった。
和「そんな顔、しなさんな、って?」
後ろからニノが肩をポンと叩く。
「そんな顔、って…。」
和「この世の終わりみたいな顔してましたけど?」
「まさか…?」
雅「翔ちゃん、お待たせ〜♪」
「今から恋人とデートすんのに、そんな不景気な顔なんてするわけないでしょ?」
雅「も、も〜翔ちゃん、てば!!」
真っ赤になる雅紀の腰を抱き寄せ笑ってみせる。
和「…なら、いいんですけど…。」
ニノは、お疲れ様です、と、バッグを肩にかけ、
ゲーム片手に前室を出ていった。
雅「ね、今日は何食べよっか?」
「…雅紀。」
雅「えっ?」
「雅紀が食べたい。」
俺は、雅紀の手を引き、
折よく開いたエレベーターの扉の中に雅紀を押し込むと、
雅紀の体を貼り付けるように両手を壁に押し付けた。