テキストサイズ

笑い、滴り、装い、眠る。

第17章 a cute boy



誰?……って、小声で聞いてくる翔くんとは対照的に、電話の声は耳を近づけられないほど大きくて、



僕の表情から誰からの電話かが分かったらしく、翔くんは顔をしかめた。



翔「ほんと…仲いいなあアイツら?」


「……ホントだね?」


翔「智くん、たまにはアイツらと遊んでやったら?」


「いつも学校で会ってるし?」


翔「今は冬休みだろ?」


「えー?」



せっかく翔くんといる時間が出来たのに…。



先に歩いていく翔くんの後ろ姿を睨み付けた。



翔「……なーんて。」



翔くんはくるり、と振り返って戻ってきて、ぴたりと僕に寄り添うようにくっついてきて僕の手を掴んだ。



そして、その繋いだ手を、自分のコートのポケットに大事なものをしまうようにそっと入れた。



翔「そんなこと、言うわけないだろ?」


「……うん。」



僕はまだ騒がしくているスマホを切らずにポケットに入れ歩き出した。





<おまけ>


雅「おーい、おーちゃん、聞こえてる?」


和「お前、いい加減にしろ、って?」


潤「……ホントだよ?ヤってる最中だったらどうすんだよ?」(↑無理矢理呼び出されて機嫌が悪い。)


<a cute boy>end.

ストーリーメニュー

TOPTOPへ