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笑い、滴り、装い、眠る。

第17章 a cute boy



翔「それもそうかぁ……」



腕時計で時間を確認すると、シャワーを浴びて着替えて、って考えたらもうギリギリの時間になっていた。



翔「……残念。」



なんて、肩を落としていたけど、何かを思い出したらしく急に笑顔になった。



翔「さーとしくん?」


「は、はい?」


翔「一緒に入ろっか?シャワー?」


「え?……でも、二人入ったら狭い…」



結局、翔くんにグイグイ手を引っ張られて、



大人二人には狭すぎるバスルームに入った。



その結果、僕の腰はさらに悲鳴を上げ、イスに腰かけるのもやっとの状態となった。



だから、美味しい、と評判のホテル朝食もゆっくり味わうこともできずにホテルをチェックアウトした。



「もー、翔くんのせいだからね?」


翔「ごめんごめん。」


「でも……楽しかった。」


翔「…なら…よかった。」



笑顔で頭をポンポンしてくれる翔くんを見上げた。



翔「また……二人で何処か行こうな?」


「……うん。」


翔「因みに、行きたいとことかある?」


「うーん、急には思い付かないかな?」


翔「じゃあ、考えといて?」



分かった、と返事しようとしたらスマホが鳴った。



雅『もしもーし!!楽しんでるぅ?』



ま、まーくん…(汗)



と、被さるように近くから大きな声が聞こえた。



和『バカなの?ホントに電話するヤツがあるかよ!?』



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