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笑い、滴り、装い、眠る。

第23章 イチゴの気持ち



翔「もぅ…智くん…?」


イッたあとの、うるっうるな目で俺を見る。


翔「…どうしてくれんの?」

「ん?何が?」

翔「俺をその気にさせて?」

「んふふ。翔くんとヤりたいからに決まってんでしょ?」

翔「じゃあ…今夜は寝かさないから覚悟して?」

「はいはい♪」


こうして、俺と翔くんは、一晩中、


飽きるまでヤりまくっていた。




翌朝。


偶然にも翔くんと雅紀が早くに出かけなきゃならないとかで、慌てふためいて家を出た。


で、俺が大きなあくびをしながらパンを齧っているところへ、同じくあくびをしながら潤が起きてきた。


潤「昨夜はハッスルしてたね?」

「…出歯亀してたのか。」

潤「そんなことしなくても聞こえてた、って?」

「そんなことより、ハッスルとか言うな!愛し合ってたんだ!!」

潤「…あ、そ。」


興味なさそうに、潤は冷蔵庫からプロテインドリンクを取り出して一気飲みしていた。


そんなに筋肉付けてどうすんだよ?


「そういうお前は、あの後雅紀とは…」

潤「…教えねぇよ?」


…ヤッてたんだろが?


潤「智さん…」

「なんだよ?」

潤「…ありがとう。雅紀とのこと。」

「俺は何もしてねぇよ?」

潤「話、聞いてくれたじゃん?」

「当たり前だろ?雅紀の恋人なんだから?」

潤「でも、心強かった。」

「お前のためじゃねえ!また、雅紀泣かしたらぶっ飛ばすからな?」

潤「アンタこそ…アニキ泣かせたらぶっ飛ばすからな?」

「俺はそんなことしねえ。」

潤「ま、とにかく、ありがとう。」

「お、おう。」

潤「でも、一つだけ、いい?」

「な、なんだよ?」

潤「アニキ、意外にコスプレ好きだぜ?」

「えっ!!」



それがホントなら、今度お願いしてみようかな?




「イチゴの気持ち」end.

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