笑い、滴り、装い、眠る。
第24章 俺のご主人さま
翔side
「はあっ?!潤、おまっ…今、なんて?」
潤「だから、智さんに兄貴がコスプレ好きだ、って…」
「誰がコスプレ好きだ、って言ったんだよ?」
潤「…兄貴。」
「だからっ!!俺は言ってない、って言ってんだろ?」
潤「…そうだっけ?」
潤はニヤニヤしながら俺を見た。
コイツ…💢
潤「智さん、今ごろ兄貴のメイド服姿を想像して興奮してんじゃない?」
「…お前じゃあるまいし?」
潤「そんなこと言わずにさ、一回やってみ?ハマるからさ?」
「や、やるわけないだろ!!」
潤「あ、そ。」
約束があるから、と、
潤は手をヒラヒラさせながら出ていった。
アイツ…余計なことを…
いつ俺がコスプレ好きだ、って言ったんだよ?
…やったことはあるけど。
しかも、サークルの罰ゲームで。
しかも、誰か写メ撮ってたな…
でも、何で潤が知ってんだ?
雅「ねぇ、翔ちゃん、聞いてる?」
「え?あ、ごめん、聞いてなかった。」
智「おいこら、お前、翔くんに対して馴れ馴れしすぎんだろ?」
雅「えー?いーじゃん?別に。」
智「よくねぇよ!」
まぁまぁ、と、熱り立つ智くんを宥めた。
雅「そんなケチくさいこと言うんだったら見せてやんないもんね?」
徐ろにスマホを弄りだす。
そして、そのスマホを雅紀くんが俺に見せてきた。
えっ……?
そこで見たものに俺は言葉を失った。
雅「ね?可愛いでしょ?」
智「な、何だよ?二人してコソコソと…」
「ダ、ダメッ!」
雅紀くんのスマホに覆い被さり、奪い取ろうとする智くんの手を阻んだ。
智「えー?なんだよ?翔くんのけちんぼ!」
けちんぼ、って智くん、可愛すぎ♡
と、ちょっとデレているスキに、
智「えっ?これ、翔くん?」
雅「ねっ?可愛いでしょ?」
智くんに見られてしまった。