笑い、滴り、装い、眠る。
第24章 俺のご主人さま
智「ねぇ翔くん?」
「何?」
智「今度はナース服着てくんない?マジで?」
「…やだ。」
智くんに濡れタオルで体を拭いてもらいながら睨みつけた。
智「えー?翔くん、足がキレイだから絶対似合う、って?」
「…絶対やだ。そんなにコスプレしたいんなら智くんが着たらいいじゃん?」
ピタリと智くんの手が止まる。
智「…それもそうだな?」
「は?」
智くんの返事に耳を疑った。
「ナースだよ?男性用の服じゃなくて女性用だよ?」
智「うん、分かってる。」
智くんが女装するとなると……
智「翔くんに白衣着てもらって、ナースがドクターをヤッちゃう、ってのもいいかなぁ、なぁんて♪」
「………(汗)」
発想がスゴい斜め上、行ったな…。
「でも、俺、そんなもの持ってないよ?」
智「それは大丈夫。潤たちに借りるから。」
はぁ?……アイツら、そんなもん持ってんの?
…まぁ……潤の趣味とかで持っていそうだな?
「とにかく、俺は着ないからね?」
智「はいはい♪」
ーおまけー
雅紀side
「あ……あの…先生?」
潤「どうした?」
「この制服、スカート短くないですか?」
潤「よく気づいたね?実は特別に作らせたものなんだ。」
「それにしたって…短すぎません?」
潤「そんなことないよ?せっかく足がキレイなんだから見せつけてやらないと…あ…でも…他人にはあまり見せないほうがいいか?」
スカートの裾を引っ張るようにして足を隠す俺の手をすり抜け、潤の手が太ももを撫でた。
「ち、ちょっと先生…こんなところで…」
潤「別にいいだろ?何なら見せつけてやったら?」
誰かの足音がして部屋をノックする。
智「雅紀、お前さぁ、うちに帰ったら母ちゃんに…」
入っていい、とも言ってないのに、にーちゃんが部屋に入って来た。
雅「…………」
潤「あ、どーも♪」
智「…し……」
「に、にーちゃん…違うんだ、これは…」
智「し、失礼しましたっ!」
潤「いーえ♪」
「にーちゃん、待…」
無情にも、閉じられたドアを呆然と見つめる俺だった。
「俺のご主人さま」end.