笑い、滴り、装い、眠る。
第4章 愛していると囁いて。
翔くんはニコッと笑うと、
相葉ちゃんの側へ忍び寄り、相葉ちゃんのお尻をペロン、と撫で上げた。
雅「ちょ、ちょっと翔ちゃん、てばあ…」
顔を真っ赤にした相葉ちゃん。照れ隠しに翔くんの背中をバシバシ。
和「あらあら。あんなところで年寄りがサカってる。」
潤「ニノ、聞こえる、って?」
翔「何々?君たちも相葉くんみたいにしてほしいの?」
にやにや笑いながら、二人ににじり寄る翔くん。
和「い、言ってませ〜ん!!」
と、お尻を手で押さえ翔くんから逃げるニノのお尻をペロン、と撫で上げた。
和「ひやっ!!ちょ、ちょっとここにもエロジジイが!?」
「ん?ニノ、今なんて?エロ…?」
和「えっ!?俺、何か言いましたっけ?」
「ね?翔くん?」
翔「んー、これはお仕置きだねぇ。」
と、ニノを二人がかりで擽りまくる。
和「やっ…ちょ…やめ…擽った…い。」
転げ回るニノを冷めた目で見つめる僕たち。
そんな僕たちを遠巻きにし、笑い転げる相葉ちゃんと松潤。
…下らない茶番だ、って分かってる。
それでも、こうでもしないと、ピンと張り詰めた糸が切れそうだったから。
その後、僕は松潤との関係を、
翔くんは相葉くんとの関係を、それぞれすったもんだを経て解消するに至った。
互いに手を伸ばせば届く距離にいて、
越えようと思えば簡単に越えられるかもしれない、壁の前にいる。
ちょっとでも狂いが生じれば、それらは簡単に越えられる。
でも、そうはしない。
そうは出来ない。
だって、僕と翔くんは、
今までも、これからもずっと…
『嵐』という枠組みで闘う戦友だから…。
「愛していると囁いて。」end.