last summer.
第5章 急変
「そっか…大変だったね」
「全部あたしが悪いから…あたしのせいで…」
「明奈は悪くない」
亜美が声をはってそう言った。
そしてすかさず喋り出す。
「事故なんだから仕方ないよ。それに、明奈のこと傷つけるなんて…あたしは片岡先輩が許せない!だいたい先輩はね、この超純粋な明奈に手を出すのが早すぎんのよ!」
「ちょっと亜美、声がでかいよ」
「あ、ごめんついつい…」
さっきまで全く笑えなかったのに、自然と笑みがこぼれた。
亜美はいつでも私の味方でいてくれる。
私のことで一緒に悩んだり怒ったりしてくれる。
「亜美ありがとう」
亜美が親友でよかったと改めて思えた。