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last summer.

第2章 幸せ



けれどそんな日々が私は幸せだった。


ずっと勇人の隣にいたい。
心からそう思ったんだ。


「明奈」


もうすぐ私の家に着いてしまう時、勇人が肩に両手を置いてきた。

「ん?」

「好きだよ」

「あたしも、大好き」


勇人がコクリと頷き、一瞬沈黙になる。





唇に柔らかい感触。


目の前には街灯で照らされた、目を閉じている勇人の顔。


状況を理解して私も慌てて目をつぶった。






それが私のファーストキス。

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