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last summer.

第4章 事故



勇人の怪我は私が思っていたよりひどいものだった。

深く切れてしまっていて、傷口を縫わないといけないと医者に言われた。
明日縫うということになり、とりあえず包帯をぐるぐるに巻かれた。


病院を出ると、勇人は一人で早歩きしていった。


こんな勇人を見るのは初めて…。


「勇人…ほんとにごめ…」



「いいって」


勇人は冷たく言い放った。


その目はいつもの優しい目と違って、とても冷たい目…。

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