5色の星☆アソート
第27章 ALIVE SM 9 潤
「遊びでもいいよ、翔君の好きなようにして・・・楽しんでくれれば」
精一杯の強がりも 翔君に手を握られた時に ソレと分かってしまったみたいだ。
「潤、震えてる・・・どうしたの?」
昔良く聞いた呼び方
優しく思いやりに満ちた声。
胸の奥の方から 暖かいものが湧き出でる
もうダメだ。
自分でも驚くほどの勢いで涙が溢れ、翔君の姿が歪んで見える。
「ごめん・・・ホントは俺 初めてで・・・。でも、絶対に翔君の負担になりたくなかったんだ。」
「・・・だから経験豊富なふりして 遊びでもいいから、って誘ったの?・・・馬鹿だな、潤」
「俺のこと、嫌わないで。・・・俺は翔君が遊びでも構わないから。
恋人にしてほしいなんて我儘言わない。ただ一度だけ、思い出をくれれば・・・」
「お前さ・・・・・・俺を好きっていっときながら、俺の事、相当ひどい奴だと思って無い?」