
5色の星☆アソート
第40章 インロックと合鍵と俺 SN1 翔
マンションの入り口で待つと言うニノを
「下まで送るよ」とサンダルをつっかける
「え?いいよいいよ、そんなわざわざ」
「いいからいいから。えーと・・ほら、夜遅いし一人じゃ危ないから」
「翔ちゃん忘れてない?俺一応男だからね?」
くすくす笑うニノが36歳の男とは思えない程可愛くて
あぁ、こういうとこ昔から変わらないなぁ・・なんて
ちょっと嬉しくなったりする
「行こっか」
バタンと閉まるドアの音に
何だか忘れ物をしたような気もしたけど
いやいや、下まで送るだけなのに
忘れ物も何もないだろ、とエレベーターの方へ歩き出した
