
5色の星☆アソート
第40章 インロックと合鍵と俺 SN1 翔
俺が住んでるこの部屋は所謂ペントハウスだから
このフロアーで誰かに会う事はなく
エレベーターホールまで歩く廊下はしんと静まり返ってる
誰も見てないと思うと開放感が気持ちよく
気が付けば 自然に手を繋ごうとしてしまう自分が居た
差し出しかけた手を ニノが ん?と見る
それを誤魔化すために そのまま手話のように動かすと
「・・どったの?」
笑いを含む問いかけに
「百年先も 愛を誓うよ 君は僕の全てさ~♪」
真顔で愛を誓えば ぷっと吹き出した後
小さな声で返してくれた
「んふふ・・俺もだよ」
