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5色の星☆アソート

第41章 インロックと合鍵と俺 SN2 翔



口を開けば 今度こそ
言っちゃいけない言葉がぽろりと零れ落ちそうで
ニノを抱きしめたまま微かに頷くと


少し考えるような間があって
背中にそっと腕が回される感触


え・・と腕を緩め その目を覗きこめば
色素の薄い茶色が 微かに水っぽく揺れてる

見たことの無い程優しい色の中に
何故か哀しみが隠れてるのを見つけた気がして


「ニノ・・・」

そう呼びかけた時 俺の唇は柔らかくふさがれた






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