
5色の星☆アソート
第11章 目覚めたら SN6 ニノ
手を取られ、引き寄せられる。
固まった俺は よろけるように一歩踏み出す。
じっと見つめられて
「目が赤いな・・・」
「・・・・・・」
「さっきは・・・ごめん・・・」
「・・・・・・」
「ニノの言葉を聞こうとしないで 夜中に一人追い返すような事して・・・」
「・・・俺が悪いんだもん、当たり前だよ・・・それ謝りに来てくれたの?だったらこうして無事に帰ってるし・・・」
「そんなことでわざわざ来るわけないだろ。・・・俺は、つまり・・・もっとちゃんと話がしたくて・・・ニノの本当の気持ちを聞きたくて・・・」
「・・・・・・」
「さっき “そんなつもりじゃなかった” って言ってたよな・・・じゃあ、どんなつもりだったの・・・?」
「・・・聞いたら・・・笑うよ・・・」
「笑わない」
「呆れるよ」
「呆れない」
「軽蔑するかも」
「そんなことしないよ・・・」
