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Treasure of life

第6章 お気に召すまま

その後、スタッフさんから声が掛かって時間通り収録がスタートした。

スタッフ「今回お2人にやって頂くのが、熱々ベンチリーチです」

ベンチリーチは今年のワクワク学校でもやったけど…。それに『熱々』という言葉が付いている時点で嫌な予感しかしない。。
1メートルを超えられればクリアだという。


まず俺から挑戦。ベンチの上に膝立ちになる。

「ちゃんと乗ってて」
「はい」

智が俺のふくらはぎのあたりに乗っかって足を押さえる。

「ダメだよそこ。そこでアレするのダメだよ」
後ろからイタズラしないように念を押した(笑)。
「しないっすよ(笑)」

俺はクリアラインの15センチくらい手前に目印を置いた。

「マジですか!?」
「ショボッ」

智にあとを託す。俺が反対向きで智の足を押さえる。

「っしゃあ〜!!」

後でオンエア見たけど、すごい形相の智。

「押さえろ!」

必死に戻ろうとする。

が、奮闘も空しく熱々スポンジに手を付いた。

「あちゃちゃちゃちゃっ!!」

しかも、智が暴れたそのはずみで俺も智の上に背中から落っこちた。

「ぅわっ!?」
「熱っちぃっ!!」

2人して即座に熱々スポンジから飛び退く。

「ムリ!絶対ムリだから、押さえるの!

…大丈夫か?」
「(ズボン)びっちょびっちょだよ…」

そんなわけで俺と智の挑戦は幕を閉じた(笑)。

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