
Treasure of life
第6章 お気に召すまま
智のウチにお邪魔して、先にお風呂を借りた。そのうちに智もあがってきてリビングのソファーに腰掛けた。
俺はリキュールを智のグラスに注ぐ。
「ありがと。…今日はほんと酷い目にあったわ」
「まさかスタッフも、俺が智の上に落ちるってことまでは想像してなかったんじゃない?」
「かもな〜。あんなのムリに決まってんじゃんっ」
怒り気味の智(笑)。
「ヤケドしなくて良かったね」
俺も苦笑して答える。
「あ、潤こっち向いて」
「え?」
そう言われて、隣に座っている智の方に顔だけ向けると智はニコッと微笑んだ。
