
Treasure of life
第11章 After the rain
数日後―――。
教室に向かう階段を登っていると、
「和、おっはよー」
という声と共に、後ろからバシッとケツを叩かれた。
「いってぇなっ!」
「あははっ」
「あはは、じゃねぇよ(笑)。
さては潤、なんかいいことあったんだろ〜?」
「うんっ」
潤は満面の笑みでそう答えた。
「顔に出過ぎなんだよっ(笑)。また先生と付き合えることになったのね?」
「うん。和、心配かけて…ごめん」
「ほんとだよ!じゃあ今日の昼、学食奢りな?(笑)」
「んだよっ。わかったよ(笑)
もー、和はほんとちゃっかりしてるよな〜」
潤はブツブツいいながらも承諾してくれた(笑)。
ツラかったよな。
良かったな。
潤にいつもの笑顔が戻って、俺も嬉しくなった。
