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仕事終わり、すぐに来てくれた智。

ラグの上に座り、一点を見つめていた。

「…どうぞ」
「…ありがと」

俺は、コーヒーを淹れたカップを智の前にコトリと置き、智の斜め45度の位置に腰を下ろした。

「……」
「……」

お互いなかなか話を切り出せないでいる中、俺から口火を切った。

「勝手に飲みに行ってごめん」

「……俺の方こそ、昨日は……、すまん。
ニノに言われたよ。俺が蒔いた種だからって。
寂しくてつい愚痴っぽくなっちゃって、潤に聞いてもらってたって」

「俺もニノに相談事があったから……。ニノには怒んないで」

「怒ってないよ。
いや、普段はメンバーと飲み行っても全然いいんだよ。なんていうか……。俺…、こないだのVSの収録から、なんかここらへんがもやもやしてて……」

「こないだって…、智が俺に追及したときの？」

「そう」


それは、先日のレギュラー番組の収録にて。

俺が(三浦)春馬と日常的に飲みにいっているという話になり……。

そのことに対して、
「何人いんの友達！？」
と、俺に厳しく問い詰めた智。


「俺、なんか悔しくなって。潤には俺がいるんだぞ！って思っちゃって……」

智は伏し目がちに伝えてくれる。

「……」

「潤？」

涙がツーッと頬を伝った。