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Treasure of life

第12章 Find The Answer

「なんか…嬉しい……。智がそんなこと言ってくれて」

「そ、そうか?」

「それって、ヤキモチ焼いてくれたってことだよね?」

「うん……、ヤキモチだな、うん」

「俺ばっかり好きだと思ってたから……」

「そんなわけねーだろっ!俺だって、同じくらいお前のことが好きだ!いや、それ以上だっ」

その言葉に思わず顔が綻ぶと、智も照れたように笑った。


「で、潤は?なんか確認したいことがあるってニノが言ってたけど」

そうだ、言わなきゃ……。

いつまでもこんなはっきりしない気持ちのままいるのは嫌だ……。


ニノに背中を押されたような気がして、俺はスゥッと息を吸い込んで言った。

「智は…、活動休止したら……、俺と別れるつもりなの?」

一度、止まった涙が再び溢れてきた。

智の次の言葉が怖くて、ギュッと拳を握りしめた。

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