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「どうして？なんでそんなこと…」

「だって…、」

きょとんとした顔の智に、俺はニノに聞いてもらったのと同じことを話した。


「……ふふっ」

「なんで笑うの！？」

「いや、それマチコさんのことじゃないの？」

「…え？マチコ……？」

「あの人、結婚して南の島に移住する予定なんだって。俺が船舶免許取ったときに相談しに来たんだよ。私も今度取りたいんですけど、何かアドバイスとかありますか、って」

俺は開いた口が塞がらなかった。


「潤は、心配性だよね」

なんだぁ～とホッとしたと同時に恥ずかしくなって、智の言葉に俯く。

「おまけに寂しがり屋」

「だって…、ほんとに心配したんだよっ？」

その瞬間、智は俺を引き寄せてギュッと抱きしめた。


「……不安にならないで


俺がそばにいるから」