無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

嬉しくて胸がいっぱいになる。

智は俺の涙を拭って、笑顔で頭をポンポンとしてくれた。


そのまま、いつもの穏やかな口調で続ける。

「ずっと俺のことだと思ってたの？」
「……うん」
「聞いてよ」
「怖くて…聞けなかった」
「俺が潤やメンバーに相談しないで決めるわけないだろ？」
「…うん。ニノにも言われた」

ほんとに、俺のこと、ちゃんと好きでいてくれてるんだね……。

「潤はバカだな」
「バカですよ、だ」

「そんな潤も可愛いよ」
「何それ(笑)」

どんよりと沈んだ雲の切れ間から陽の光が射し込んだように

俺の心はすっきりと晴れ渡っていった。