テキストサイズ

Treasure of life

第13章 Perfect Night

「そういや、プラネタリウムどんな感じなんだろ?」

「ふふっ。見てのお楽しみ♪」

「年に1回しか見れないんだって?」

「うん」

「たまたまロケの日に当たるなんてすげー偶然じゃない?」

「そうね~」

言葉を濁して、智の柔らかい髪を撫でた。



偶然じゃないよ。

俺は智と見たかったの。

「潤」

智が体を起こして、目線が同じ高さになった。


「ん……、」

唇が重なって、徐々に深くなってく……。




と、そのとき……。

コンコン

「大野さん、松本さん、出番でーす!」
と、扉の向こうからスタッフの声。

「「はーい!」」

俺らは咄嗟に離れて、苦笑いを浮かべた。

「潤」

「ん?」

「…あとでゆっくり、な」

智の妖しい笑みと共に発せられた言葉に、ドキッとした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ