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Treasure of life

第4章 どこにでもある唄。

「そうだったんだね…。

…俺にもわかるよ。俺も中学時代ひとりぼっちだったから」

「…和も?」
和の思いもよらない言葉にハッとした。


「うん。笑われたり、悪口言われたり…。

その辛さって本人じゃないとわかんないよね…」


「和もそんなに辛い思いしてたんだね…」


「…うん。そういうのは全部無視して耐えたよ。

俺も潤くんと一緒で、メンバーとか事務所の友達がいたから乗り越えられたんだよ」


「一緒だね」


「うん。…俺らって似た者同士かもね」
和はそう言ってどこか儚げな笑顔を浮かべた。




「本当にごめん。

許されるわけないって思ってる」


「…大丈夫。


俺は許すよ。

潤くんの気持ちが痛い程わかるから…。

皆にもわけを話そう?」


「…和…

ありがとう…」

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