
オオカミは淫らな仔羊に欲情す
第14章 大好きなのに……
「あ、あぁ……は、ン……りゅう、じぃ……」
後部座席へ身を横たえた竜二へ馬乗りに跨がり
悩ましげに腰を揺らす絢音……。
絢音の部屋の前で、絢音から胸中の鬱憤を全て
ぶつけられた時点で竜二はいっぱいいっぱいで。
早く絢音と2人きりになりこの欲情を思い切り
ぶつけたかったが。
目の前の部屋へは、カギがないせいで入れず。
手っ取り早く2人きりになれる場所、という事で
自分の車へ絢音を連れ込みコトに及んだ。
絢音のナカで竜二のモノがドクンドクンと脈を打つ
のがわかり絢音は腰をモジモジ動かした。
そんな様子にプッと竜二が笑う。
「ホラ、腰止まってんぞ?」
「ああんっ」
竜二は絢音の腰に手を添え、絢音を揺すった。
「はぁ……すっげ、締まる……」
「……」
絢音は戸惑いながら再び腰を動かし始める。
「あぁっ」
前のめりに崩れた。
「手、貸して。支えてやる」
竜二は絢音の両手共に指をからませた。
「んっんっ」
絢音は竜二の上でユラユラ揺れた。
竜二はそんな絢音をじっと見ている。
「あ……あんまり見ないでよ」
「お宝映像、しっかり瞼に焼きつけとかねーと」
「バカ バカ、竜二のエロ親父」
絢音は掌で竜二の目を隠した。
「バッカ、絢のいいとこ見えねえだろー?」
絢音の手首を掴んで引き寄せる。
「あっ、はぁ ――っ」
「たまにはエッチな絢もいい」
そう言って唇にムチュっとキスをした。
「んふ……」
「おっしゃあ! 充電完了。復活っ」
「りゅ……あぁっ」
竜二は絢音の腰をつかむと下からズンズン
突き上げる。
「あっ、あっ、ちょっと……はげしすぎっ」
「問答無用」
「ひぃっ」
そのまま一気に弾けて、白い世界へ ――
竜二の腕にしっかり抱かれながら、今までに
感じた事のない充実感でゆっくり意識を手放した。
