
オオカミは淫らな仔羊に欲情す
第4章 急転直下
だんだん麻酔が切れてきた。
少しずつ意識もはっきりしてきて、
私は何処かの病院のベッドに寝かされている事が
分かった。
恐らく匡煌叔父さんからの連絡を受けたのだろう。
ベッド脇には姉ちゃんが座り、私の手を握って
くれていた。
(って事は、ココ、匡煌叔父さんの病院?)
あのヤブな闇医者があまりに苦しむ私に見かねて
途中で止めてしまった処置は、
匡煌叔父さんが滞りなく終わらせてくれたようだ。
私のお腹の中に赤ちゃんはもう、いない……。
私が殺したも同然……。
姉ちゃんに握られていない方の手で触れたお腹は、
当然ペコンとへっこんでいて涙がどっと溢れ出た。
赤ちゃんを失ったという現実が胸を襲う。
開いていた子宮口が締まりだした為、
お腹が痛くてたまらない。
だけど、そんなお腹の痛みより、心の痛みの方が
何倍も大きいし辛い……。
ちゃんと産んであげられなかった私の赤ちゃん、
本当にごめんなさい。
私は赤ちゃんを想って泣いた。
お腹の痛みに耐えながら、何度も何度も
赤ちゃんに謝った。
少しずつ意識もはっきりしてきて、
私は何処かの病院のベッドに寝かされている事が
分かった。
恐らく匡煌叔父さんからの連絡を受けたのだろう。
ベッド脇には姉ちゃんが座り、私の手を握って
くれていた。
(って事は、ココ、匡煌叔父さんの病院?)
あのヤブな闇医者があまりに苦しむ私に見かねて
途中で止めてしまった処置は、
匡煌叔父さんが滞りなく終わらせてくれたようだ。
私のお腹の中に赤ちゃんはもう、いない……。
私が殺したも同然……。
姉ちゃんに握られていない方の手で触れたお腹は、
当然ペコンとへっこんでいて涙がどっと溢れ出た。
赤ちゃんを失ったという現実が胸を襲う。
開いていた子宮口が締まりだした為、
お腹が痛くてたまらない。
だけど、そんなお腹の痛みより、心の痛みの方が
何倍も大きいし辛い……。
ちゃんと産んであげられなかった私の赤ちゃん、
本当にごめんなさい。
私は赤ちゃんを想って泣いた。
お腹の痛みに耐えながら、何度も何度も
赤ちゃんに謝った。
