
オオカミは淫らな仔羊に欲情す
第10章 その時、2人は……
ちょっとでも動けばキスだって容易に出来て
しまいそうな、超至近距離。
絢音より大体頭一個半分背の高い竜二は、
こんな風に体を密着させた恰好で立つと
必然的に絢音を見下ろす事になる。
絢音の目の前には竜二の逞しく分厚い胸板 ――。
微風が掠める度、
竜二の鼻腔を絢音の甘い香りが刺激する。
(何かオレ、サカってるだけの中坊みたいだ。
やべぇ……まじ、キスしたい……)
(どうしよ、心臓バクバク言ってるし、
口から飛び出ちゃいそう……)
竜二も絢音も、ことさらお互いを意識し過ぎて
交わす言葉もない。
高速ドラムのよう心臓はどんどんその
スピードを上げて高鳴る。
(うち、変やないかな?)
(オレ、おかしくねぇかな……?)
竜二の手が絢音の横顔へすぅーっと伸びて
その頬を優しく撫でる。
羞恥に頬を染める絢音の初々しさが竜二の欲情を
増幅させた。
かぁぁぁっと紅潮する顔を見られまいと絢音は
少し俯いた。
(もう、あかん。我慢出来ん……!)
竜二は絢音の頬へ当てている手をそのまま顎へ
スライドさせ絢音の唇を導きながらそっと口付けた。
「んっ……」
軽い抵抗があったのはものの一瞬で、
絢音は気持ちのこもった竜二の優しい口付けに
いつしか心の緊張も解き、自分から口付けに
応えていく。
しまいそうな、超至近距離。
絢音より大体頭一個半分背の高い竜二は、
こんな風に体を密着させた恰好で立つと
必然的に絢音を見下ろす事になる。
絢音の目の前には竜二の逞しく分厚い胸板 ――。
微風が掠める度、
竜二の鼻腔を絢音の甘い香りが刺激する。
(何かオレ、サカってるだけの中坊みたいだ。
やべぇ……まじ、キスしたい……)
(どうしよ、心臓バクバク言ってるし、
口から飛び出ちゃいそう……)
竜二も絢音も、ことさらお互いを意識し過ぎて
交わす言葉もない。
高速ドラムのよう心臓はどんどんその
スピードを上げて高鳴る。
(うち、変やないかな?)
(オレ、おかしくねぇかな……?)
竜二の手が絢音の横顔へすぅーっと伸びて
その頬を優しく撫でる。
羞恥に頬を染める絢音の初々しさが竜二の欲情を
増幅させた。
かぁぁぁっと紅潮する顔を見られまいと絢音は
少し俯いた。
(もう、あかん。我慢出来ん……!)
竜二は絢音の頬へ当てている手をそのまま顎へ
スライドさせ絢音の唇を導きながらそっと口付けた。
「んっ……」
軽い抵抗があったのはものの一瞬で、
絢音は気持ちのこもった竜二の優しい口付けに
いつしか心の緊張も解き、自分から口付けに
応えていく。
