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バイト内容は年下くんとの〇〇〇

第1章 私の生徒はかわいい系

ピンポン。

エントランスでインターホンを鳴らすと、低い声で返事があった。
「はい」
「初めまして。ロエ家庭教師事務所より参りました、氷室杏と申します」
「どうぞ」
自動扉が開き、通路へと足を踏み入れる。
エレベーターに乗ると30階のボタンを押した。

部屋番号は3011。
30階に到着した後部屋の前に立つと同時にドアが開いた。

目の前に現れたのは170cmほどの身長の男の子。
私が165cmだから、少し大きい…ってところだろうか。
「こんにちは。待ってました」
整った顔立ちでいわゆるイケメンという部類なんだろうけど、制服を着ているしなんだか子供っぽさが拭えない。
私は大学生とはいえ、高校生からしたら大人に見えてるよね?
ここはしっかりしないと…。
ニコッと微笑み、挨拶を交わす。
「初めまして。氷室杏です。今日からよろしくね」
「よろしくお願いします」

わ~当たりだわ!
他のメンバーから、外れだと扱いにくいだとか言うことを聞かないだとか聞かされていたけど、この男の子に限ってそういうのはなさそう。

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