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こんな日は抱いて欲しい

第10章 秘密をぶっちゃけろ!




 人が羨むようなルックスの早穂さん。
たった今、ソレが造りものなのだとぶっちゃけられても、彼女の美しさは外見だけでなく、内面が凄く作用しているように感じる。

 綺麗な人でも、気さくで明るい人は魅力増しする。
綺麗な人の自慢話は鼻につくが、綺麗な人が自分を飾らずにぶっちゃける言葉は、素直さがまんまになって出てくる。 
その人をより一層惹き立ててる気がした。
それが早穂さんなんだって。


 「私もアイドルになりたかったよ。早穂さん。
時々、妄想で総選挙に出ていたり、神セブンに選ばれたつもりで、ヒーローインタビューに応えていたり、ドラマなんかで好きな俳優が出てると、その相手役に自分を置き換えたりするもん。
私にとっても、アイドルは夢のまた夢だった。
真っ直ぐに追えた早穂さんが羨ましいよ」

 「ヤダ〜真由ちゃんったら、同じ事妄想してるぅ〜♡」

 「僕はアイドルになりたいだなんて、そんな夢すらも持てなかった根暗デブでしたよ」


 「えっ!!先生?」

 「……先生?」


 神木龍之介の意外なぶっちゃけで、メロンちゃんと声が同時に揃いました。

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