こんな日は抱いて欲しい
第11章 チャームポイント♡
「愛のあるセックス?」
「はい。早穂ちゃんは美人でスタイルもいいし、性格も明るくて人懐こくて、計算されてないバカさがまた可愛くて、とても魅力的な女性です」
『計算されてないバカって!?
褒めているようで、本当の事しか言えない、正直者だな、神木龍之介(笑)』
「先生、そんなに褒めてくれて有難う〜♡」
『メロンちゃんの耳には褒め言葉しか入ってなくて安心〜』
「はい。早穂ちゃんなら、大抵の男は押し倒したくなるはず。
でも、それって早穂ちゃんがお仕事で許せる範囲を提供してくれてるだけで、僕を恋愛感情でみてくれる訳ではないから。
僕は、デブだった黒歴史があるからね、だから余計自分に自信がない。
恋したり、彼女が居るのさえ、憧れの領域で、いつも心の中で、『こんな綺麗な子が僕に想われても、キモくて迷惑なんだろうな……』と考えた。
それが案外、的を得ていたりしてね。
哀しいくらい、そういうのに敏感になれたりするんですよ。
お金を出して、笑顔と時間までは買えたとしても、体や心は買えない。
そういう当たり前の事に鈍感になりたくないのが、せめてもの僕のプライドなのかもしれないです」