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自分であるために

第3章 俺が出逢ったアタシ

「おい! テメェら何してんだ!」

 諦めて顔を背けたその瞬間に聞こえた声。

「あぁ?! お前、誰だよ!」

「誰がお前なんかに名乗るかよ! アタシにやられたくなければ、さっさと去りな」

「だれがお前みたいなのにやられるかよ。馬鹿にしてんのか。お姉さん、ちょっと待っときな」

 男たちは床に唾を吐き捨てると声の主に向かっていった。

「コイツ……まさか。逃げようぜ!」

それはすぐに終わった。

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