自分であるために
第4章 俺の過去話
「おっ! 笑うと可愛いじゃん!」
「可愛いとか言うなよ~」
「えー? 男でも可愛い系男子っているからいいじゃーん。ところでさ、あなた名前は? アタシはあなたと今日だけじゃなくて仲良くなりたい。せっかく、縁あって知り合ったんだしね」
「都 京(ミヤコ キョウ)。アンタは? 俺もアンタと仲良くしたいと思ってる」
今まで知り合ったことないタイプ。コイツなら俺を分かってくれる。直感的にそんな気がした。コイツと出逢えたこと。それだけで今夜の嫌なことには意味があったとそう思う。
「渋咲 薫(シブサキ カオル)。そんな風に思ってくれてありがと。嬉しい。アタシ、学校とか普段はさ、男として生活してるから素でいられる友達は少ないの」
薫は一瞬、悲しそうな顔をしたけれどすぐに笑顔に戻る。この人は今、俺に真剣にぶつかってきてくれている。それならば俺も……。
「可愛いとか言うなよ~」
「えー? 男でも可愛い系男子っているからいいじゃーん。ところでさ、あなた名前は? アタシはあなたと今日だけじゃなくて仲良くなりたい。せっかく、縁あって知り合ったんだしね」
「都 京(ミヤコ キョウ)。アンタは? 俺もアンタと仲良くしたいと思ってる」
今まで知り合ったことないタイプ。コイツなら俺を分かってくれる。直感的にそんな気がした。コイツと出逢えたこと。それだけで今夜の嫌なことには意味があったとそう思う。
「渋咲 薫(シブサキ カオル)。そんな風に思ってくれてありがと。嬉しい。アタシ、学校とか普段はさ、男として生活してるから素でいられる友達は少ないの」
薫は一瞬、悲しそうな顔をしたけれどすぐに笑顔に戻る。この人は今、俺に真剣にぶつかってきてくれている。それならば俺も……。